100年カレンダーの使い方で注目の伊那食品工業と私の大切な人

朝7時。
 

洗濯物を干していると、鳴り続ける家の電話。
 

変な時間の電話、それも今はほとんど使われていない家の電話が鳴ったから、嫌な予感がしました。
 

嫌な予感なんて、外れてほしいと願っていたけど、
その願いが届かなった。
 

私が赤ちゃんの頃から、ずっとずっと優しくしてくれた方が、旅立ちました。
 
 

33年も生きていると、大切な友人や、大切な親戚や・・・大切な人との永遠の別れを何度も経験してきたけど、
それでも、慣れることなんてなくって、
いつも息ができなくなるほど苦しくなります。
 
 

大切な人との別れが苦しくて、
だったら、最初っから浅い関係、いつ別れても苦しくない程度の付き合いにしようって思って、
距離をとって生きることを選んだ時期もありました。

 

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「100年カレンダー」というのをご存知ですか?
 

これです。
 

DSCN2982
(出典:http://privacy.hamazo.tv/e3368334.html)
 

100年カレンダー。
文字通り、100年の日付が1枚に記されているカレンダーのことです。
 

寒天のトップメーカーで、社員を幸せにする会社としても有名な、伊那食品工業株式会社さん。
 

伊那食品工業さんでは、100年カレンダーが社内のいたるところに貼ってあるそうです。
 

会長の塚越 寛さんはカレンダーを見ながら、社員さんに対して、こう伝えます。
 

このカレンダーの中には、必ず、あなたの命日がある。
 

スクリーンショット 2016-07-28 14.59.49
(出典:http://megikindran.tumblr.com/post/138270786563)
 

人生という長い時間だと、その時間の大切さへの感覚も分からなくなってしまいがち。
 

しかし、目に見えない時間を見える化した100年カレンダーを前にした時、人は考えます。
 

私は、どう働くのか?
私は、なぜ働くのか?
私は、どう生きるのか?
私は、なぜ生きるのか?
 

社員を幸せにする会社(片山修・著)』の中で、塚越会長は、このようにお話をされています。
 

「ハワイ旅行にいって、ホテルでゴロゴロひまつぶしする人はいませんね。
泳いだり、ダイビングをしたり、ショッピングをしたり、
できるだけ楽しもうとするでしょう。
 

帰国する日が決まっているからです。
 

人生もまったく同じです。
 

やがて、あなたの人生にも命日がくる。
ゴロゴロしているのはもったいなし、そんなヒマはないですよ。」
 
 

100年カレンダーをオススメしたいわけではありません。
 

ただ、この記事を読んでくださっているあなたと一緒に考えたいんです。
 

今を、どう生きるのか?を。
 
 

生まれた瞬間から、死を確約されている私たち。
生まれたその時から、死に向かっている私たち。
 

人生は限りあるもの。
 

そんなこと、私だって知ってます。
 

人生は、貴重なもの。
 

そんなこと、私だって理解しています。
 

なのに、時々その大切さを忘れてしまう。
 
 

死を通じて、生を見つめる。
 
 

大切な人との永遠の別れは、私に問いかけます。
 
 
あなたは、どう生きるの?

 

くるみ
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