朝7時。
洗濯物を干していると、鳴り続ける家の電話。
変な時間の電話、それも今はほとんど使われていない家の電話が鳴ったから、嫌な予感がしました。
嫌な予感なんて、外れてほしいと願っていたけど、
その願いが届かなった。
私が赤ちゃんの頃から、ずっとずっと優しくしてくれた方が、旅立ちました。
33年も生きていると、大切な友人や、大切な親戚や・・・大切な人との永遠の別れを何度も経験してきたけど、
それでも、慣れることなんてなくって、
いつも息ができなくなるほど苦しくなります。
大切な人との別れが苦しくて、
だったら、最初っから浅い関係、いつ別れても苦しくない程度の付き合いにしようって思って、
距離をとって生きることを選んだ時期もありました。
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「100年カレンダー」というのをご存知ですか?
これです。
(出典:http://privacy.hamazo.tv/e3368334.html)
100年カレンダー。
文字通り、100年の日付が1枚に記されているカレンダーのことです。
寒天のトップメーカーで、社員を幸せにする会社としても有名な、伊那食品工業株式会社さん。
伊那食品工業さんでは、100年カレンダーが社内のいたるところに貼ってあるそうです。
会長の塚越 寛さんはカレンダーを見ながら、社員さんに対して、こう伝えます。
「このカレンダーの中には、必ず、あなたの命日がある。」
(出典:http://megikindran.tumblr.com/post/138270786563)
人生という長い時間だと、その時間の大切さへの感覚も分からなくなってしまいがち。
しかし、目に見えない時間を見える化した100年カレンダーを前にした時、人は考えます。
私は、どう働くのか?
私は、なぜ働くのか?
私は、どう生きるのか?
私は、なぜ生きるのか?
『社員を幸せにする会社(片山修・著)』の中で、塚越会長は、このようにお話をされています。
「ハワイ旅行にいって、ホテルでゴロゴロひまつぶしする人はいませんね。
泳いだり、ダイビングをしたり、ショッピングをしたり、
できるだけ楽しもうとするでしょう。
帰国する日が決まっているからです。
人生もまったく同じです。
やがて、あなたの人生にも命日がくる。
ゴロゴロしているのはもったいなし、そんなヒマはないですよ。」
100年カレンダーをオススメしたいわけではありません。
ただ、この記事を読んでくださっているあなたと一緒に考えたいんです。
今を、どう生きるのか?を。
生まれた瞬間から、死を確約されている私たち。
生まれたその時から、死に向かっている私たち。
人生は限りあるもの。
そんなこと、私だって知ってます。
人生は、貴重なもの。
そんなこと、私だって理解しています。
なのに、時々その大切さを忘れてしまう。
死を通じて、生を見つめる。
大切な人との永遠の別れは、私に問いかけます。
あなたは、どう生きるの?