トイプードルのくるみと夕方のお散歩。
18時台でも外は真っ暗。
暗くなるのが早くなったなぁと、秋を感じながら歩いていると、
後ろから着いてくる人の気配を感じました。
立ち止まった拍子に、ふと振り向くと、
そこには、小さな体に大きなランドセルを背負った1人の男の子がうつむいて立っていました。
男の子は、私と一緒に立ち止まったくるみの頭にそっと手を伸ばします。
「わんちゃん、こわくないの?」と聞くと、
うつむいたまま、こくんの頷きます。
「わんちゃん好き?飼ってるの?」と続けて聞くと、
やっぱりうつむいたまま「マンションだからダメなの」とポツリつぶやきます。
その声は、どこか淋しそう。
そこで「わんちゃん、お散歩してみる?」と提案してみると、
顔を上げて、どこか恥ずかしそうに「うんっ」と答えてくれました。
こうして始まった小学2年生男の子との40分間のお散歩。
自己紹介を2人でしたり、
男の子から、「ここね、わんちゃんいるんだよ」って、わんちゃんを飼っている家を紹介してもらったり、
「ねこのいるところ教えてあげる」って秘密のルートを歩いたり、
「わんちゃんの爪は何色だろうね」ってわんちゃんのカラダについて2人で探ったり。
夢のような幸せな時間でした。
世界の人口は、約73億人。
1日は、86400秒で、
1年を365日とすると、1年は、31536000秒で、
73億を31536000秒で割ると、231.481481・・・・・
たとえば1秒間に1人の人と出逢ったとしても、
世界中の人と出逢うためには231年かかります。
生きている中で出逢える人は、本当に本当に貴重な出逢いです。
だから、その出逢いを喜び、楽しみ、感謝したいなって思います。
「新しい出逢いがない。」と話している人を見かけると、私の頭の中にはハテナマークが浮かびます。
世界はこんなにも出逢いであふれているんだもん。
出逢いがないと決めつけている人の多くは、
「自分が出逢いたい人との出逢い」だけを指していることが多いように思います。
もしも、「はじめて逢う人との出逢い」の全てを出逢いだと思えたら、
見える世界が変わると思います。